翔さんはふーっと息を吐いて腕が緩められる。
「ごめん、落ち着いた…。
ただいま。
果穂に、アップルパイ買って来たんだ。
食べたがってただろ。」
翔さんは、ホッとした笑顔で私を見てくる。
「わぁーありがとう。
直ぐに完売になるって聞いてたのに、また魔法の力でも使ったの?」
ふふっと笑って私も笑顔になる。
「このくらい、電話一本で何とかなる。」
そう言って、ネクタイを緩めて、背広を脱ぎ始めるから急いで預かりクローゼットのある部屋に着いて行く。
「ドレス、どれも似合ってた。
明日が楽しみだ。」
部屋着に着替えながら翔さんがそう言ってくれる。
「スタイリストの本谷さん、
凄く良い人でいろいろアドバイスもらったの。確かに個性的な人だったけど、お友達になれそう。」
「いや、友達になるほど仲良くならなくても…中身は男だしそれはそれで心配だ。」
真顔でそう言ってくるからつい笑ってしまう。
「笑い事じゃ無いぞ。
俺は、果穂の事になるとありとあらゆる者に嫉妬するからな。」
断言される。
「じゃあ、お兄ちゃんと電話してたのも?」
「まぁ…果穂の兄だから敬意を払うが…。何の話しだった?」
言った側から心配してくる。
「実は…明日の事凄く心配になって、お兄ちゃんに相談したの。」
「何?どんな心配?
何で、先に俺に言わなかったんだ?」
「お兄ちゃんも、先に旦那に言わないと嫉妬するぞって言ってた。」
着替えもそこそこに翔さんは、私を近くのベッドに座らせ話を聞きたいという目で見てくる。
「明日のパーティーは無理に来なくてもいいんだ。
果穂が乗り気じゃなかったら、
俺1人でもどうにかなるし、元々1人で出席するつもりだったんだから。」
私は、首を横に振って答える。
「違うの。パーティーが怖いとかそう言うんじゃなくて…。
お仕事中の翔さんに会うのが怖いなってちょっと思っちゃって…。
ほら、副社長さんとかが前に仕事中の翔さんは冷淡だって話してたから。」
「それは……
仕事上の事で、別にいつも睨みを効かせてる訳じゃ無い。
果穂にはそんな顔みせるつもりはないし……
俺の事、怖い……?」
翔さんが、まるで捨てられた子犬のような顔で見てくるから、頭をよしよししたくなってしまう。
「翔さんは怖くないから、大丈夫。」
ぎゅっと翔さんの腕を抱きしめる。
「ごめん、落ち着いた…。
ただいま。
果穂に、アップルパイ買って来たんだ。
食べたがってただろ。」
翔さんは、ホッとした笑顔で私を見てくる。
「わぁーありがとう。
直ぐに完売になるって聞いてたのに、また魔法の力でも使ったの?」
ふふっと笑って私も笑顔になる。
「このくらい、電話一本で何とかなる。」
そう言って、ネクタイを緩めて、背広を脱ぎ始めるから急いで預かりクローゼットのある部屋に着いて行く。
「ドレス、どれも似合ってた。
明日が楽しみだ。」
部屋着に着替えながら翔さんがそう言ってくれる。
「スタイリストの本谷さん、
凄く良い人でいろいろアドバイスもらったの。確かに個性的な人だったけど、お友達になれそう。」
「いや、友達になるほど仲良くならなくても…中身は男だしそれはそれで心配だ。」
真顔でそう言ってくるからつい笑ってしまう。
「笑い事じゃ無いぞ。
俺は、果穂の事になるとありとあらゆる者に嫉妬するからな。」
断言される。
「じゃあ、お兄ちゃんと電話してたのも?」
「まぁ…果穂の兄だから敬意を払うが…。何の話しだった?」
言った側から心配してくる。
「実は…明日の事凄く心配になって、お兄ちゃんに相談したの。」
「何?どんな心配?
何で、先に俺に言わなかったんだ?」
「お兄ちゃんも、先に旦那に言わないと嫉妬するぞって言ってた。」
着替えもそこそこに翔さんは、私を近くのベッドに座らせ話を聞きたいという目で見てくる。
「明日のパーティーは無理に来なくてもいいんだ。
果穂が乗り気じゃなかったら、
俺1人でもどうにかなるし、元々1人で出席するつもりだったんだから。」
私は、首を横に振って答える。
「違うの。パーティーが怖いとかそう言うんじゃなくて…。
お仕事中の翔さんに会うのが怖いなってちょっと思っちゃって…。
ほら、副社長さんとかが前に仕事中の翔さんは冷淡だって話してたから。」
「それは……
仕事上の事で、別にいつも睨みを効かせてる訳じゃ無い。
果穂にはそんな顔みせるつもりはないし……
俺の事、怖い……?」
翔さんが、まるで捨てられた子犬のような顔で見てくるから、頭をよしよししたくなってしまう。
「翔さんは怖くないから、大丈夫。」
ぎゅっと翔さんの腕を抱きしめる。