「…これが私の、本音…です」
私は命斗くんの顔をそっと見る。
そして私は目を見開いた。
私の瞳に映るのは顔を真っ赤にさせていた命斗くん。
「これ…夢……?」
「え…?」
私は気づいた。
命斗くんの手が震えていたことに。
「命斗くん?」
「運瑠が俺を好きって…本当?」
命斗くんが震える手で私の肩を掴んだ。
私は微笑みながら答える。
「うん、本当だよ。でも命斗くん、好きな人がいるんだよね?だから…これからも今まで通りでもパートナー交換でも大丈夫だ…」
大丈夫だよって言おうとした。
だけどそれはできなかった。
命斗くんは勢いよく私を抱きしめたから。
「好きな人なんて運瑠に決まってるじゃんか!パートナー交換もしなくていい!だって俺も運瑠のことが世界一好きなんだから!」
「っ…!!嘘……、これ、夢……?」
だって命斗くんは…。
「夢なんかじゃない。初めて会ったあの時から運瑠のことが好きなんだよ。やっと…好きって言えた!」