俺は運瑠を驚かせようと思った。
少しドキドキして行くと村の人達の話が聞こえた。
「なんで運瑠ちゃんにあんなこと言ったのは！」
「仕方ないだろう！運瑠ちゃんはいつもギリギリまでいるから友達は大丈夫なのか気になったんだよ！」
「運瑠ちゃんがギリギリまでここにいたがるのは一人になりたくないからだろう！」
……え？
待ってそれは……。
「それはどういうことですか？」
俺は思わず会話に割り込んでしまった。
当然知らない人に声をかけられ村の人達の目は鋭かった。
「……あんたは…」
「あ、すみません。ご挨拶が遅くなりました。俺は運瑠と同じ高校でパートナーとして一緒に過ごしている桐野命斗です」
「君が…あの子の……」
そして先程のことを話してくれた。
「あの子があんなに怒るとこを初めて見たよ」
「申し訳ないことをしてしまった」
皆…運瑠のことが大切なんだ。
そう伝わってきた。
「俺、運瑠のこと探してきます！」