「あ……」


カシャッ!!


フラッシュが瞬く。


「百合香、ナイスショット!!」


柑奈が親指を立てて百合香に向ける。

百合香はあいまいに微笑み返した。


「あたしたち、これからぶーちゃんをお風呂に入れまーす。」


聖理奈がクスリと笑って言う。


「面白そう〜!でもぉ、あたしは、このゴミに触りたくないからぁ、みんなでやってね〜?」


麗華があたしのことを「ゴミ」と言った。

あたしの価値は、ゴミなんだ。

あたしは、自分の価値を否定されたことに、ひどく傷ついた。



その時、聖理奈と彩綾があたしの制服を引っ張る。

その瞬間、全てを理解した。


「や、やめて!!」

「なに、歯向かわないでくれる?」


奈々美に腹部を蹴られる。


「………ッ!」


あたしの抵抗なんてこの程度のものなんだ。

あたしは虚しくなって涙を流した。


「ヤダヤダヤダヤダ〜!!」

「うるさいっ!!ちょっとは黙れないの!?」


柑奈があたしのことを本気で蹴った。

空手弍段の本気の蹴りが体にめり込む。


「がっ……!」

「暴れないで?」


麗華以外のみんなに抑えられて、あたしは抵抗できずに、制服を脱がされていく。


「う…うっく…」


泣くことしかできなかった。

あたしのブラウスははだけられ、下着が露わになる。


「百合香〜!撮って!」

「うん!」


きらめくカメラの閃光。


「撮ったよ!いい絵ができた。」


すっかり奈々美のように麗華たちに溶け込んでしまった百合香が言う。

麗華は、あたしから、友達を奪った。


「ひどい……」

「あ?なんか言った?ぶーちゃん。」


柑奈に脅されても、あたしの言葉は止まらない。

半ば叫ぶように大声でぶちまけた。