「きゃっ…!」


あたしたちは、ぶーちゃんを押さえ込んだ。

床に這いつくばってジタバタするぶーちゃんは、さながらミミズ。



「や…!何するのっ…!」

「ちょっと黙れないかな?」



あたしはぶーちゃんを蹴飛ばした。

あたしの脚は、ぶーちゃんの脇腹にクリーンヒットした。




「っぐ…!!」




ぶーちゃんが悶え苦しむ。

面白い。

いいね、その苦しそうな顔!



「ぶーちゃん、動かないでね〜。」



ななみんがぶーちゃんの背中を踏みつける。



「うう…やめて…よ…!」



あたしたちはそんなぶーちゃんの声には耳を貸さない。



「バスケの練習させてね〜?」



あたしは、手頃な6号ボールを振りかぶる。

7号にしてあげたい所だけど、ちょっとだけ、手加減してあげる?



——バシッ!!

——ドガッ!

——ゴンッ!!



ぶーちゃんの身体中にボールがぶつかる。

ななみんもあたしも彩綾もボールをぶつける。

麗華姫はケタケタと笑い転げていた。



「あ…やめっ…!」



——ボカッ!!!



何か言おうとしたぶーちゃんの口を、ボールで塞ぐ。

ぶーちゃんの唇が切れて、血が滴る。




「キャハハハハ!!」




あたしは、笑った。