「はぁはぁ……。もう、びっくりしたぁ」
「ハグとキス、ご馳走様」
周りにお花が飛んでるのが見えるほどの満面の笑みを浮かべた千歳。
う、こんな幸せそうな笑顔を見せられたら、許すしかなじゃん……。
とりあえず、1回深呼吸しよ……。
しばらくして落ち着いたところで、時計を見ると、6時半を指していた。
やばい。
ご飯の準備してない……!
ばっと起き上がって、台所へダッシュ。
「今日のご飯、何にしよう……」
「緋、なーにしてんの」
わっ、いつの間に!
気配が全くしなかった。
「うーん、千歳何がいい?」
「決まらないのか?」
「うん」
「じゃあ、緋の好きなものにしたら?」
はっ……!