3日後
今日は千歳も一緒に学校に来ている。
「はー……やっぱり休めばよかった……」
うーっと唸っている姿を見て思わず苦笑。
「学校も楽しいからっ」
「クラス違うとかマジ信じらんねえ」
「休み時間に会えるでしょ」
などと話していると。
「緋ー!!!」
という明るい声が聞こえてきた。
ビューンッッと物凄いスピードで走ってきたのは鈴ちゃん。
ぎゅうっと飛びつくように抱きしめられる。
「お、おはよう、鈴ちゃん」
「こ、ここに天使がいるわ……」
「緋が天使なのは当たり前だろ」
ここで初めて、二人の視線が合う。
「………」
「………」
あれ……。
「……あぁ。君、いたんだ」
鈴ちゃんの、冷たい声から、千歳を嫌ってる事がわかる。