「は、恥ずかしいしっ。動きにくいのでっ」
なんで、ちょっと早口+大声になってるんだろう。
「ふふふー。照れてるねぇ」
「ん……なんの、話?」
私が大声を出したせいなのか、どうやら起きた千歳。
「あ~千歳くん、起きちゃったかぁ。もうちょっと緋ちゃんとお話してたかったなぁ」
「……何話してたんだよ」
寝起きが大変不機嫌なようです。
「おい、千歳。お前は仕事をしろ」
「……やだ」
やだって、子供みたい。
「千歳。ちゃんとお仕事しないとだめだよ。ね?」
「……緋が言うなら、やる」
いかにも渋々といった表情でそう言った千歳。
「いや~、緋ちゃんには弱いねぇ」
「こいつが生徒会長なんて信じらんね」
「あ?」
わいわいがやがや、平和な(?)暴走族のようです。