昨日見た、会議室(?)の大きな扉。
何回みても、すごくきれいに装飾されてる。
千歳がぐぐっと扉を開けてくれる。
重そうなのに、開けられる千歳ってすごいなぁ。
なんて思っていると。
中から、わーわーぎゃーぎゃーと騒がしい音が、耳が痛くなるほどしてきた。
大きい音が苦手な私は、バッと急いで耳をふさぐ。
「はあぁぁ……」
千歳が盛大な溜息をついてる。
耳をふさいでいてもうるさいぐらいに音が入ってきて、息苦しくなってきた。
一人で縮こまっていると、千歳が何かを囁いてきた。
ちらりと千歳のほうを見ると、気づいて、優しく頭をなでてくれる。
「大丈夫。緋はここで待ってて。どうにかしてくるから」
たったそれだけなのに、安心できる。