一番奥にリビング、真ん中に廊下があって、右側にはトイレやお風呂、左側には自由に使えるお部屋が2つ。


もう、言葉が出てこない。


リビングの横、トイレの正面あたりに、何か扉がある。



「千歳、この扉、なあに?」


「ん?ああ、それね。さっき言ってた、俺の部屋と行き来するためのドア」


「じゃあ、すぐ隣に千歳のお部屋があるってこと?」



こくんとうなずく千歳。


それはそれで、なんか、恥ずかしいな……ってちがうっ!


何考えてるの私。



「あれ?なんか顔赤いよ?大丈夫?」



顔に出てしまっていたらしい。



「ななな何でもないよ!?」


「ほんと?まあ、いいか」



ほっと息を吐くと。