「ははっその反応だとそうみたいだね」



うっ……！


反応でバレたっ。



「この感じなら特に何も問題は無さそうだ」



いつも通り薄く笑っているだけのはずなのに、何かが違う気がする。


少し、背中がひやりとするような、薫の裏にある何かが出てきているような笑みだった。


これ、は……なに？



「ん……ああ、ごめん。びっくりしたかい？」


「う、ううん……。だ、いじょうぶっ……」



少し、怖かった。


薫も、やっぱりしばらく見ないうちに変わってるんだ。


それが良いか悪いかは別だけど。


朱奈ちゃんも、変わっちゃってるのかな……。


あっ……。


ここは『黒』なんだから、朱奈ちゃんがいるんじゃないかな。


……でも。


今更、私が会いたいなんて……言っていいのかなぁ……。


どう、しよう……。



「どうかしたかい？」



薫の声がして、パッと顔を上げた。



「ぁ……」



言わ、なきゃ。


会いたいって。


ごめんなさいって言いたいんだよって。


そんなことを考えても、私の口は勝手に動いて。