この調子だと暇になりそうだし、みんなのために手伝えることがこれぐらいしか思いつかなかったから。
「別にやらなくてもいいのに」
「お願いっ。みんなのお手伝いがしたいから」
「……お願いならしょうがないか」
よしっ!
「じゃあ、ちょっと書類取りに行ってくるね」
「え、もう!?まだ朝の8時半なんだけど……」
「できるなら早くからやっていっぱい頑張りたいの」
ポリポリと頭をかいてから、ため息をして。
「緋はさすがだなぁ。じゃあ俺もついて行く」
最上階の会議室まで行くと、仕事の書類と、そこで寝ている人が10人ぐらいいた。
その中には、幹部の3人の姿も。
「無理してこんなにやって……たまにはちゃんと休めよなー」
と言いながら千歳はいつの間にか持っていた毛布をかけていく。
「今日はみんなお休みの日かな」
「だな。……俺もやるか」
「じゃあ、頑張ろっか」