「開けて下さい。君に、、、君の顔を見ながら聞きたい事があります」
「今は嫌です。今度にしてください」
「今、すぐに開けて下さい。開けてくれるまで、ここで待っています」
私の言葉に、夫がそう強く言って来た。
私と夫は結婚後に寝室を共にしていなかった。結婚後私がそう望んで、それを理解してくれた。
私には興味がないのだろうし、それにそれが強要された結婚への反発だった。
夫が寝室まで来て、こんな風な態度を示すのは初めでだった。
だからか、私は寝室のドアの鍵を開けたいた。
静かにドアが開かれると、そこには夫が怖い顔をして立っていた。
「入っても良いですか?」
「お話ですか? それも今ですか?」
私は昨夜の事で気持ちが整理できないでいたし、今は夫の話など
聞こうなんて思えなかった。だけど、、いつも静かな夫が普通ではなかった。
「今、話を聞いて、そして答えてもらいたい」
「・・・どうぞ」
夫は寝室の中へ入りソファに腰かけると、私にも座る様に促す。
私は夫と目を合わせるが嫌で、少しだけ離れたベットに腰掛けた。
「お話って何ですか?」
唐突に本題を聞く私に 夫は立ち上がって私の前に来た
ベットに腰掛ける私を立ったまま見ている
私は、おそるおそる夫を見上げた