先輩が耳に髪をかけて、私にピアスを見せてくれる。先輩はピアスだけど、本当に同じデザインで、

「お揃いですか?」

「ん。やだった?」

「…いえぇ、嬉しい…です…。」

「…薬指につけるお揃いのやつは、もう少し待って。これは、予約ね?」

そう言って、先輩は私にキスをする。

「…んへへ…はい!」

「朝から本当に可愛いね?何泣いてんの?」

私、嬉しすぎて、涙が出ていたんだ。
気づかなかった。

「…えへへ、嬉しくて、先輩?」

「ん?」