「…何?言って?」

「な、なんでもないですよ?!」

「言ってくれないんだ。悲しい…」

そんなことを言って先輩は、しゅんとした顔をしている。…まるでわんちゃん…。可愛い…。

「…うぅ…久しぶりに先輩と出かけられるのが…何より嬉しいし、楽しかった…です。…」

結構恥ずかしいよ!!これ…!!

「…うん。俺も。最近構ってあげれなくてごめんね?」

「いえいえ!私!先輩の表紙の雑誌とか結構、買ってるので!意外と…」

大丈夫と言おうとしたけど、…大丈夫じゃなかった…かな…

「ん?」

「…やっぱり…寂しかった…です…。」

…嘘の大丈夫なんて言えるわけがなくて。