先輩はいつもと違って、髪の毛をセンター分けにしていて、グレーのオシャレの着物を着ている。

「かっわい…」

「ありがとうございます…」


私も…かっこいいって言いたい…

「ふふっ…お坊ちゃまこの辺で失礼しますねー」

齋藤さんは、ニヤニヤしながら、お店の方に戻ってしまった。

「あ、あの…か、かっこいいです…」

恥ずかしくて、目を逸らしちゃったけど、
良かった…言えた!

「…その顔はずるい…。」

「えっ?」

先輩の方をむくと、先輩は顔を赤くしていた。