「……」


確かに、先輩にだって、プライベートはある。


「俺はね、君が好きだよ。結羽。」

…えっ…。


「俺の事務所は、恋愛禁止じゃないから、彼女いるモデルだっているし、ねぇー、結羽付き合って?」


「……わ、わ、私で…いいんですか?…」


…なんにも誇れるものを持ってない…私で…


「いーの、俺のになって?」


そんなことを言いながら、先輩は、
私の頬を撫でる。


「…で、でも…」