「似合う?」


先輩、そんなことしなくても、なんでも似合うのに。


「はい!かっこいいです!」


ピアスも、当然似合っていて、
かっこよかった。先輩なら、どんなにダサいものでも、似合ってしまうんだろうな、と思った。


「…うん。ありがとう」


先輩は、にこって笑う。
そんなにこって顔にドキッとした…。


私は気づいてしまったんだ、先輩が好きなんだ、と。

──────…私は叶うはずのない恋心に、気づいてしまった。