入学してからも、気まずい空気がふたりを流れる。けれども時間は過ぎていく。
ここの学校にはカップルが仲良くなるためのイベントが沢山あるみたい。
今日は新入生歓迎会。
体育館に生徒達が集められると、カラフルなハート型の可愛い風船が天井から沢山落ちてきた。
「可愛いー……」
その光景を見てわたしは呟く。
それぞれ生徒達がカラフルな風船を手に取る。
わたしは一番好きな黄色い風船を手に取りたかったけれど、なかなか取れない。
あたふたしていると、落ちていた黄色い風船を翼が拾ってくれた。
好きな色、覚えてくれていたのかな?
全てのカップルが風船を持つと、社長夫妻が説明を始めた。
「この風船の中には色んな質問が書かれたカードが入っています。2人で風船を割ってゲットした質問に答えあって、お互いを知るきっかけにしてね! 一番多く割れたカップルには、食堂タダ券1ヶ月分をプレゼントしまーす!」
ちらっと横にいる翼をみる。
翼は社長夫妻を見ていた。
もしもこれで食堂タダ券ゲット出来たら、一緒にあそこのカレー食べたりできるかな? 人多いところで食べるの苦手な彼だけど、すいてる時間行けばいいかな? 翼カレー好きだし、美味しかったから食べてみてほしいな。
「ちなみにこうやって、お腹に挟んで2人で抱きしめあって割ってね」
社長夫妻が抱き合って風船を割った。
こんなことしちゃうの?
恥ずかしいな……。
再び翼を見ると目がばっちり合った。けれど彼はすぐに視線をそらす。
「それじゃあ、スタート!」
わぁ! 抱き合うの、ドキドキしすぎる!
どうしよう!
ここの学校にはカップルが仲良くなるためのイベントが沢山あるみたい。
今日は新入生歓迎会。
体育館に生徒達が集められると、カラフルなハート型の可愛い風船が天井から沢山落ちてきた。
「可愛いー……」
その光景を見てわたしは呟く。
それぞれ生徒達がカラフルな風船を手に取る。
わたしは一番好きな黄色い風船を手に取りたかったけれど、なかなか取れない。
あたふたしていると、落ちていた黄色い風船を翼が拾ってくれた。
好きな色、覚えてくれていたのかな?
全てのカップルが風船を持つと、社長夫妻が説明を始めた。
「この風船の中には色んな質問が書かれたカードが入っています。2人で風船を割ってゲットした質問に答えあって、お互いを知るきっかけにしてね! 一番多く割れたカップルには、食堂タダ券1ヶ月分をプレゼントしまーす!」
ちらっと横にいる翼をみる。
翼は社長夫妻を見ていた。
もしもこれで食堂タダ券ゲット出来たら、一緒にあそこのカレー食べたりできるかな? 人多いところで食べるの苦手な彼だけど、すいてる時間行けばいいかな? 翼カレー好きだし、美味しかったから食べてみてほしいな。
「ちなみにこうやって、お腹に挟んで2人で抱きしめあって割ってね」
社長夫妻が抱き合って風船を割った。
こんなことしちゃうの?
恥ずかしいな……。
再び翼を見ると目がばっちり合った。けれど彼はすぐに視線をそらす。
「それじゃあ、スタート!」
わぁ! 抱き合うの、ドキドキしすぎる!
どうしよう!