わたしはひとりで食堂に行った。
食堂は賑わっている。
カップルがいっぱい。きっと今日からカップルになる男女だよね? ひとりで食堂に来て、話の輪の中心になっているとてもイケメンな人もいるけれど。
内気だから私はその輪には入れず、すみっこの方にひとりで座った。
注文したのは入口にポスターが貼ってあった黄金カレー。一口食べてみると、とても美味しい。翼はカレーが好き。一緒に食べたかったな。
食べ終わり部屋に戻ると、翼がいた。
「つば……」
あ、名前で呼ばないでって言われてるんだった。
「中津くん、ご飯食べた?」
翼を名字で呼ぶの、なんか違和感。
心がモヤモヤする。
「あぁ、食べた」
食べたんだ。良かった!
だって翼、昔、面倒でご飯食べないとか、よくあったから。
喉が乾いて冷蔵庫を開けた。
買っておいたペットボトルの麦茶をコップに注ぐ。麦茶を戻す時、あるものを見つけた。
私が小さな頃から大好きなシュークリーム。
「このシュークリーム、どうしたの?」
「間違えて買った。食べていいよ」
間違えて買った?
本当に?
ちなみに翼はそんなに甘い物が好きではなくて、小さい頃からさりげない優しさをくれる人だった。
もしかして、わたしに買ってくれたのかな? なんて、思っちゃった。
お母さんから翼の悪い噂を聞いて、翼のこと嫌になっちゃったって思ったけれど、実際久しぶりに会ったらそんな気持ちはどこかに飛んで行っちゃった。
――また仲良くしたいな。あの頃のように。
食堂は賑わっている。
カップルがいっぱい。きっと今日からカップルになる男女だよね? ひとりで食堂に来て、話の輪の中心になっているとてもイケメンな人もいるけれど。
内気だから私はその輪には入れず、すみっこの方にひとりで座った。
注文したのは入口にポスターが貼ってあった黄金カレー。一口食べてみると、とても美味しい。翼はカレーが好き。一緒に食べたかったな。
食べ終わり部屋に戻ると、翼がいた。
「つば……」
あ、名前で呼ばないでって言われてるんだった。
「中津くん、ご飯食べた?」
翼を名字で呼ぶの、なんか違和感。
心がモヤモヤする。
「あぁ、食べた」
食べたんだ。良かった!
だって翼、昔、面倒でご飯食べないとか、よくあったから。
喉が乾いて冷蔵庫を開けた。
買っておいたペットボトルの麦茶をコップに注ぐ。麦茶を戻す時、あるものを見つけた。
私が小さな頃から大好きなシュークリーム。
「このシュークリーム、どうしたの?」
「間違えて買った。食べていいよ」
間違えて買った?
本当に?
ちなみに翼はそんなに甘い物が好きではなくて、小さい頃からさりげない優しさをくれる人だった。
もしかして、わたしに買ってくれたのかな? なんて、思っちゃった。
お母さんから翼の悪い噂を聞いて、翼のこと嫌になっちゃったって思ったけれど、実際久しぶりに会ったらそんな気持ちはどこかに飛んで行っちゃった。
――また仲良くしたいな。あの頃のように。