体育祭の練習が始まる。
出場する競技はそんなに多くはないが大縄跳びだけ、クラス練習が必要になる。
クラスの団結をって目的で組まれているんだと思うが、体力のない人にとっては苦痛でしかない。
部活動生もいることから放課後の1時間だけは練習しようと瞬弥くんの提案だった。
用事がある人は瞬弥くんに言うことと決まった。
菜摘達は体操服に着替えてグラウンドに集合する。
他のクラスもたくさんいた。
「せーの」の瞬弥くんの掛け声で練習が始まった。
最初はすぐ失敗をする。
「キャッ」
菜摘は10回続いた時に押されて転げてしまった。
大丈夫?と声をかけられ大丈夫と返すが1度外に出た。
貴重な練習時間だ、残り20分しかない。
続けていいよと瞬弥くんに声をかけ体操服についた土をはらっていく。
転げた時にひざを擦りむいたみたいで片膝から血がでていた。
中庭まで行かないと水道はない
瞬弥くんに説明してクラスから離れた。