「呟くか……友達がため息っと」



前の席に座っていた麻耶に言われた。



「やめてよ、ため息なんてついてないし」


「気づいてないんだ」


「うそ〜」


「菜摘って嘘つけないタイプだよね」



「かなぁ?結構口に出しちゃうかな、だからダメなんだよね」



「元カレとかに言われた?」


話してないはずだよね…



「……麻耶って鋭いな」


「何て?」


「思ったことをすぐ何でも口に出すなって言われた……

自覚はある、去年文化祭で友達と揉めちゃってね、ただ不真面目な子を注意しただけなのに同クラだった彼はあっち側についちゃって別れた


みんなが全部お前みたいに出来る子じゃないとか言われて……つらい文化祭だったな

私別に出来る人間じゃないのに」



「それは辛いな、でも庇ってくれなかった元カレも酷いよ」



「だよね〜ショックだったわ、ヤリ捨てられたのかな……後で彼と同中だった友達から聞くにはかなり遊んでたみたい」


去年の嫌な事を思い出しちゃった。