「やっぱり私って時代遅れなんだね」
「無理しなくてもいいよ」
「友達にも言われた」
「菜摘は好きな本読んでるのが幸せなんだから」
すぐ片付けるね〜と菜穂はキッチンを片付け始めた。
宿題を終えて本を読み始める。
菜穂の部屋のドアが開き階段を降りる音
そして2人の足音が聞こえる。
瞬弥くんが来たのか
「いただきまーす」
「どうぞ」
「今日はますます甘い匂いだね、菜穂」
「バニラエッセンスが強すぎたかな(笑)」
「美味しい」
「ふふっ、よかった」
「明日と明後日は練習試合で会えないから今日充電しとかなきゃと思った」
「うん、嬉しい」
「写真撮っていい?」
「うん」
マドレーヌと菜穂とのツーショットを撮った。
「菜穂の顔出しは嫌だけどさ、SNSで広まってんなら彼女いることもSNSが早くない?」
「あ〜そうよね(笑)瞬くんは鍵垢なのはやっぱり変な人くるから?」
「まあ(笑)」
「じゃあ、お友達が知ったら自然に広がるんじゃない?」
「まあ、告られるより早いわな」
「顔だけ隠してあげちゃう?」
「菜穂がいいなら」
「顔にハートのスタンプつけてね(笑)」
ニコッと笑った。