「2時間弱でデートが終わるわけないだろ、せっかくの1日休みだったのに、なんならお前だってデートしてんじゃん」
「あれは勝手についてきただけ」
「まあ、そういう事だからな、誤解してただろ(笑)」
「彼女が出来たかなとはなんとなく?でも言わない理由もあるのかなとかは考えた」
「まあ、あった(笑)けど菜摘ちゃんとの噂が広がりすぎて聞かれたら言うって決めた」
だから話したと瞬弥は言った。
「まあ、そうだな」
「という事で菜摘ちゃんはフリーだ、頑張れ」
パチンと背中を叩かれた。
「痛えよ、別に俺は関係ないし」
「ふーん」
ガラガラ
「真広勝手に入ってくんなよ」
2人は前を押さえた。
「そろそろ伸びてきたでしょ、瞬弥」
タオルを巻いて湯船から出る。
「急だな」
「2人揃ってるし、髪濡れてるし」
「その後俺らは髪洗い流すことは考えなかったのか?」
「えへっ」
「えへっじゃねえよ、わがままアネキ」
一緒に育ってきた瞬弥は真広も本当の姉のようなのだ。