「とりあえず城戸さんは潤に謝ろうか」


「ごめんなさい」

頭を下げた。


「いや、まあ、理由がわかればそれなりに言えたし次は気をつけてくれたら……3年の委員長が怖い人でうるさいんだよ」



「はい」


菜摘が戻ってきて男子に1枚、女子に1枚配られた。


「後で女子だけで決めよ」

菜摘は城戸さんに言った。


「うん、ありがとう」




昼休みさっさとお昼を食べた菜摘


「図書室に行ってくるね」


「うん」


麻耶は菜摘の本好きを知っている。



図書室を覗くと野村くんはカウンターに座っていた。




下を向いて処理をしている。



「来ちゃった(笑)」



小声で話しかける。


椅子には誰も座っていなかった。



奥の部屋から1人出てきて交代することになった。


野村くんに手を掴まれて部屋に入る



「入っちゃった(笑)」



「はぁ……ここ座ってて、今から昼休憩だから」


「まだ食べてなかったの?」



「昼は食べる間がなくなるから2人体制なんだよ」



「じゃあ、あと少し遅かったら会えなかったね」

菜摘はニコッと笑う


大冴はドキッとした。