新人戦は優勝して国体の最終日
菜摘は午後から携帯とにらめっこだ
夕方LINEが入ってきた。
“ 優勝した”
「キャーーー」
部屋を走り回った。
菜穂の部屋に行く。
「菜摘うるさいよ、びっくりしたじゃん」
「だってね」
「こら〜菜穂うるさいよ」
下から声がする
「私じゃないよ、菜摘」
「えー、菜摘?」
「ごめん、ママ」
LINEを菜穂に見せる
「見て、優勝したって!」
「へぇー……好き好きね〜(笑)スタンプ押しちゃって、大冴くんはクールにわかったからしか返事ないけど」
「ちょっとやだ見ないで」
「見せたのそっちでしょ」
LINEの返事も大冴くんからはクール対応なのだ……
でも返してくれるだけで菜摘は嬉しくて満足である。
「優勝したってのをみてもらいたかったの」
「良かったね、でいつから付き合ってるの?LINEの日付は1週間以上も前だけど」
「ん?まだなの」
「そうなんだ」
「何かね大会が近いと恋愛の事とかは考えれないみたいでね、だから今日まで両片思いなんだ〜」
「かなりのストイック〜」
2つの事を同時に考えるのは苦手みたいなの
と菜摘も納得はしている
まあでも菜摘には合ってるか
なんか目に浮かぶわ
多分お互いが譲れないところは強いんだろうな
「後は期末テスト頑張ってね」
「あっ、そうだ、勉強しなきゃ」
部屋へ戻った。
“ おめでとう!”
ピースサインのスタンプが返ってきた。
これから私達どうするんだろう……