「大橋先輩と話して少し心に余裕が出来たというか、軽くなった、縛られるものがなくなったから」



「うん」



「でも、それからお前は俺に来なくなったじゃん?」



「私の事は好きじゃないと思ったから……キスも拒否られたし」



「あれは……何も言われてないし、いきなりキスって言われてもどうしていいか……

それに大会前はそういう気になれないんだ」




「告白の方が恥ずかしかったの……私の事何とも思ってないんだと思って友達でいようとしたんだけど、有里と仲良くなってるし、他の女子も有里と仲いいとか噂してるし」




「いつも本のことしか話してない」



「で?いつ?」


ん〜と大冴は考える……



「逆に話さないからあんまり考えなくなってさ」


「えー」



「マジで(笑)で、文化祭の前に色々言われてる時に助けなきゃって思った

また泣くなって、その頃かな〜また意識し始めたのは」



「めっちゃ嬉しかったよ、自分の感情言ったらみんなに嫌われると思って」



「何で?お前らしくないとは思ってた」


自分でも思ったこと口に出すって言ってたしと言われた。



確かにそうだけど


「去年元カレが私が何もしない友達に注意したら別れよって言われたから」



「そんな事で?」



「顔が怖かったんだって、その時別の女にアプローチかけられてて、そっちに行っちゃった」




「あの時泣いてたのはやっぱり元カレが原因か」