「大冴くんて頭触るの好きだよね」


「まあな」



「真広さんの影響?」



「かも、よく髪を乾かしてたな」



大きな手……気持ちいい



「髪……」



「ん?」


「伸ばしてくれるな?」



「わかった」



手ぐしでクシャっとしてくれる



菜摘は座ったまま大冴にもたれて上を向いた。



大冴くんの顔が近づいてくる



ちゅっ、ちゅっと2回キスをくれた。



「もっと」


菜摘はおねだりをする



大冴は菜摘の脇をもってベッドに上げてくれた



菜摘から両腕を大冴の首に回す


「んっ……」



何度も何度もキスを交わす



「はぁ、はぁ」


肩で息をするようになると大冴の肩に頭をつけた



「……ねぇ」


「ん?」



「いつから……その」



「うーん……そうだな...大橋に怪我をさせてから正直女は怖くて、和田がまあ結構新学期から俺の周りをウロウロし始めたじゃん?」



「ウロウロって……」


菜摘は少し口を尖らす



「まあ(笑)お前だけ俺の中に入ってくんだよ、まあ瞬弥が付き合いだしたのもあるけどな」



「そうだね」