「瞬弥もさ、本当はクラスを手伝いたいんだよ、でも新チームになってから最近ちょっとゴタゴタしてるらしくて大変なんだよ」
「うん、疲れてるみたいね」
「菜摘ちゃーーーん」
一輪車にダンボールを積んで大橋先輩が寄ってきた。
「俺もいるんスけど」
「おー、可愛い子しか目に入らなかった」
クスッと菜摘が笑った。
「菜摘ちゃんのクラスは何するの?」
「ホラーカフェです」
「へ、へぇ……」
返事が怪しい
「来てくださいね!」
「どうかな、時間があったらね」
「先輩怖いの苦手なんで」
「あっ、そうなんですね、じゃあ無理には」
「行く、行くから、大丈夫だよ、あっそうだ今聖衣子な髪くくってんだよ」
え?大冴は驚いた。
「よかったですね」
「菜摘ちゃんのおかげだよ、ありがとう」
先輩は手を振って去っていった。
「何した?」
「別に何もしてないけど、傷があってって言われた時にそこまで目立つ傷じゃなかったからコンシーラーで隠せるよって言っただけよ」
コン?コンシーラって何だ