「まあ、結局のところ自分らのクラスの出し物を成功させようとは思わないって事だろ?」
大冴くんが話の中に入ってきた。
「そ、そんな事は言ってないでしょ」
「自分が今どんな立場なのかをよく考えよう
そして3人で回りたいならそれなりに他の人でも作れるようにちゃんと準備しようぜ」
ヒヤヒヤしたが女子達も納得してくれた。
「わかった、もうちょっと話し合うね」
ほっ、なんとかおさまった。
「大冴くん、ありがとう」
「いや」
「大冴の言うことなら聞くのかよ」
男子がつぶやいていた。
「イケメンは得だな」
「関係ないよ、ちゃんと理にかなったことを言っただけ」
「そういうとこもイケメンじゃん(笑)」
「うっせいな、違うし(笑)」
なるべく和田に矛先が行かないようにしないとあいつまた泣くからな……
大冴は菜摘の方を見ていた。
まだ不安そうな顔してるし……
俺にはポンポン気が強いことを言ってくるくせに……やっぱり去年をひきずってるか