「家のはオーブンレンジだから重いのよね」


「家もそうなのよ、買うことも考えてみたんだけど、1万くらいはするからさすがに予算が……」



「ホットプレートなら私のところも出せるけど」



有里も言ってくれた。



「ありがとう、もうホットプレートを集めるしかないよね」




「かもね」



「おい、おい、それは勝手すぎないか?」



ドリンク班から声がした。



菜摘が向かうと当番で揉めているようで……



「どうしたの?」



「一緒に回りたいからって3人抜けたらドリンク誰が作るんだよって」



「でもさ、文化祭を1人で回ったってつまらなくない?」




確かに女子の言うこともわかる



「もうドリンクメニューは決まったの?」


「あと1つ増やすかどうか迷ってて……」



「だって当番表に早く書かなきゃ取られるじゃん」



「でも昼時間帯に3人は……」



「そうだよね、お客さんが1番多い時間だもんね」



「そんなんなら教室の飾り付けの方がよかったわ」



「そうよね」



はぁ、勝手だ……