菜穂からLINEが入り菜摘は再び部屋へ行った。
「何?菜摘ちゃん」
ニコッと笑顔の瞬弥くんだが菜穂にべったり引っ付いている
まあ、これは菜穂の部屋では通常だから慣れた。
「瞬弥くんは暫く放課後出れないの?」
「顧問の先生が今週は出張なんだよ、だから部を見ないといけない、その代わり大冴がいてくれる」
「そう……」
仕方ないか……
「瞬くんはね、帰ってから部活に行けない大冴くんの練習に付き合うからお疲れだそうよ、ねっ」
「そう、何かあった?簡潔にね」
菜摘はレンジが借りれなかったことを話した。
「こっちが言わないのが悪いみたいに言われちゃって」
「まあ、それもそうだな」
「え?」
「お互い様って事だよ」
意外な答えだった…
「……そうなんだ」
「納得いってない感じだね(笑)」
「それは……私だけを責めるから、実行委員の仕事でもあるし」
「でもいなかったんだろ?」
「うん」
「じゃあ、菜摘ちゃんにしか言えないよ」