「瞬弥の優しさは慣れてくるのよね、誰にでも優しいし……

だから大冴くんのクールさに刺激を求めちゃう、貴方はどうかわからないけどね」



「私は……」



トウモロコシをゴクンと飲み込んだ。



「菜穂、いいから」


「私は優しい瞬くんが大好きなので、刺激は求めません!」



「菜穂……」



「ふーん、彼女に愛されてるね、じゃあね」



ガブッとまたトウモロコシをかじる。



「菜穂が怒った(笑)」



悔しい、悔しい、瞬くんはとっても優しいのに……



「だって、瞬くんはかっこいいし、優しいし、私の王子様だもん!」



「ありがとう、菜穂、他にも食べるだろ、行こう」


菜穂の肩をギュッと抱いた。



「うん、食べる」



瞬くんの地元のお祭りだから友達ともたくさん会って手を振っていた。



私はみんなに好かれてる優しい瞬くんが好き




ちゃんともう瞬くんの隣に立てるよ




瞬くんの手を触るとニコッと微笑んで手を繋いで歩いてくれた。