「瞬くんに大事にしてもらってるからかな、自分に自信がついてきたのかも」



「あー、惚気ですか、ハイハイ」


「ご飯作って」



「じゃあ、遅くなったからオムライスでいい?」



「うん、夜食にプリン食べようね」


「うん(笑)」



次の日に瞬弥くんが言いすぎた、ごめんと謝ってくれた。



菜穂の本音が聞けてよかったよ、ありがとうと伝えた。





夏休みに入ると俺は菜穂の部屋にほとんど毎日通っている。



菜穂が母親に紹介してくれたのだ。



「え?菜摘と同じクラスなのに、菜穂とお付き合い?」


「はい」



「菜穂はいつも楽しそうにお菓子を作ってるわ」



「お互い嗜好が合うみたいで、いつも食べさせてもらってます」



「菜穂をよろしくね」



「はい」



菜穂の部屋に行く



「あー、緊張した」



「そんな風には見えなかったよ」




菜穂の手を取って自分の胸に当てた。



「ドキドキしてる(笑)」


「だろ?もう半端なかった」



「ママに話した時、正直喜んでくれないと思ってて……だから嬉しかった」


成績も下がったし、菜穂なんかって言われるのがちょっと怖かったけど……



「菜穂の話だと、厳しい親かなって思ってた、それからのテストの事があったから」



「瞬くんを紹介して、成績が下がった時に言われるのが嫌だったのね

でも瞬くんの事を言わなくても怒られるなら同じだと思って(笑)」


俺も成績下げないように頑張ると言った。