「菜摘がわるいんじゃないのはわかってるの、比べるママの問題、比べられたくなくて
勉強して中学受験したの
双子だって性格は全然違うのもわかってる
菜摘が羨ましいときもたくさんある
瞬くんと付き合いだしてから私を必要としてくれるのが嬉しかった
昨日ちょっと愚痴っちゃったけど、菜摘の事は好きだし私にないものをたくさん持ってるから尊敬してるよ」
菜穂……
「私だって菜穂が羨ましいよ、可愛くていつも笑顔で癒される、自分が嫌になる時もしょっちゅうだよ」
「お互い様なのはわかってるのよね、ないものを羨ましくなるのも」
「うん」
「瞬くんを責めないでね」
「うん、この前ちょっと学校でいざこざがあって助けてもらったんだけど、その時の瞬弥くんに今の菜穂は似てたよ」
「本当に?」
「うん、一気に話し出して相手に何も言わせないとことか、昔はおっとりだったのに、しっかり者になったね」
菜摘は菜穂に抱きついた