「どうしよう〜麻耶」


「どした、菜摘」



「テストがヤバすぎる」



散々な結果に終わってしまった。




赤点が2つ



「あれ?菜摘の副委員長って成績で先生から選ばれたんじゃないの?」



「それはわかんないよ、でも数学の赤点は理数系選択としてはまずいよね」



「補習かな?」



「絶対そうだよね」




菜摘が家に帰るとママと菜穂が話していた。




「おかえり」




「ただいま、ママごめん、二学期は頑張るから」




成績表を置いて着替えに部屋へいった。




「あら、赤点じゃないのこれって」



「多分」



「もう、仕方ないわね」




え?それだけ?




机に置かれた菜摘の成績表を見た。




今私が順位を10番落としただけでグチグチ言われてたのに……




赤点だってとってないし、平均だって70点以上あるのに菜摘はこんな成績で怒られない



「ママ、懇談はいいや、菜摘の方に行ってあげて、成績やばいから、パパの休みが合えばパパに来てもらう」




「そうね、菜摘のほうが悪いもんね」