朝、大冴と瞬弥が教室に入り席に座ると和田が寄ってきて
「おめでとう」と小さな声で言って席に戻った。
「な、何で……あっ、瞬弥」
「昨日菜穂と電話してさぁ……(笑)」
「全く」
「俺ん家は2人でいいって(笑)今は由奈のバレーにつきっきりだしだって」
「俺も別によかったし」
「でも昔から言ってたんだって、母さんも言ってた、おばさんらって学生結婚じゃん」
「そうなのか?」
「ホントに興味ないんだな、真広の年齢考えてみろよ」
「あー、確かに」
頭で計算をした。
「大冴が弟を抱くとこ早く見たい」
「やめろ」
「俺も早く菜穂の子供が欲しい」
「早くないか?」
「想像は別によくない?」
「まあ……」
俺、子供好きなんだよなとまるで瞬弥の弟が産まれるのかと思うくらい喜んでいた。