「でもね、確かに好きなお菓子やデザートを共有できるのって楽しそうだなって思ったんだよ、菜穂ちゃんの考え方が素敵だなって思ったから付き合ってみようかなって思った
好きになれなかったら申し訳ないかもだし...少しズルい言い方かもしれないけどさ、軽い感じから付き合ってみない?」
「軽いとかわからないですけど……」
「そうだな、まずはLINE交換かな」
瞬弥は携帯を出した。
「あっ……はい」
菜穂もポケットから携帯を出す。
「すげ〜アハハっ、スマホケースまでチョコレートなんだね」
「これ、食べたくなりませんか?」
「なる(笑)」
「子供っぽいですか?」
「んー、可愛いからいいよ、別に菜穂ちゃんの好きなものをやめろなんて言わないよ」
「ありがとうございます、あっ、しゅんやってこんな漢字なんですね」
「そう、也じゃないんだよ」
新しい友達に瞬弥と追加され、菜穂は自然に笑顔になる。
へへっ、嬉しい……
「何か信じられないんですけど」
顔が熱くて携帯を顔に当てていた。