「大橋さん、小学生の時の事だよ

いつまで大冴を縛るつもり？それに怪我をさせたのは確かに大冴かもしれないけど、空手をしてる時に入ってきたのは君だろ？

大冴だけのせいじゃない……

君達兄妹のために、どれだけ大冴が苦しんでると思う？


隣を歩いて気づかなかった？自己中にもほどがある」



「だって……」



事件てそういう事だったんだ。




「逆に嫌われるのにさ、もしかして、隣を歩くだけで付き合ってると思ってる？


ちゃんと好きって言わないと相手は困るんだよ...好きって言って玉砕しなよ」



「振られるってわかってるから告白なんてできないのよ！」



「じゃあ諦めればいい」



「それが出来ないから困ってんじゃん」


少し様子が変わってモジモジし始めた。



先輩と似てると菜摘は思った。





「瞬弥、もういい、ペラペラといつまでも喋るな」



「大冴！」



「聖衣子、菜摘ちゃんを困らせるなよ、大冴のことは諦めろって」



「だって〜」



聖衣子はお兄ちゃんに抱きついて泣き始めた。