「ありがとう……菜穂?」
「ん?」
「机だよね、何してんの?」
「テスト勉強だよ」
テスト勉強……
「えっ、俺邪魔してるじゃん」
「書いてるだけだから大丈夫よ」
時々シャーペンを置いて肘をついて画面をのぞいてくれるのがとても可愛い
「優しい菜穂、好き」
「ありがとう」
「会ってギュッてしたい」
「昨日会ったじゃない(笑)」
「あー会いたい」
布団でバタバタしている
「帰りに寄ればいいよ」
「うん、じゃあ切るね、勉強頑張って」
「はーい、バイバイ」
よし、切り替え
ん〜と菜穂は背伸びをした。
菜穂が通ってる高校は菜摘らの高校より少し偏差値が高い
毎日大量の宿題が出されるのだ。
テスト発表になるとお菓子作りも封印で勉強に専念する
玄関の音がしてリビングに降りていった。
「菜穂、起きてたのか?」
「おかえり、パパ」
「勉強か?」
「うん、来週から期末テストだから」
菜穂はパパが大好きだ
菜摘と比べないから……
パパが甘いもが好きで菜穂は喜ばれたくて作るようになった。