何だろ、見に行ってたのがわかったのかな

瞬弥くんが話したのかな



一応わかったと返事を返した。



昼休みが終わる頃には有里と一緒に教室に戻ってきた。




また有里と……大冴くんは有里の事が好きなのかな


はっ、まさかもう近づかないでって事かな



放課後になると大冴くんは早々に教室から出ていった。



「瞬弥、ちょっとだけいい?」



「ニッシー?」



「大冴がさ、瞬弥に練習相手してもらってたって昨日少し聞いてさ」



「あー、うん、俺も小さい頃から一緒にやってたから」


そっかと納得したようだった。



「昨日、先輩に地方大会の団体戦に出ないって公言して……」


あー、なるほど

「まあ、先輩の為にはって言うから部活を休むように提案したのは俺なんだよ」



「あまり、詳しくはわからないけど、大橋先輩と昔何かあった?」



「まあ、ちょっとあったかな、でも小学生の時だよ」




「それが、ずっと続いてたらしくて……」



「え?…………それは知らなかった、もっと詳しく教えて」




「昔のことはわからないけど、昨日の試合前に………」



西はアップ会場での事を瞬弥に話した。