「部活ね……空手自体はやる気はあるけど、部活はやる気がおきない


今の3年は大橋先輩に何も言えない、部活で遊びながらやってたり、勝手に休憩したりする大橋先輩に」




「1度委員会に出ただけでもみんなが怖がっているのがわかったよ」



「だろ?」


「部活ではキャプテンなの?」



「いや、副キャプテン、キャプテンはやり過ぎてると思ったら注意するくらいかな

だからあんな先輩の為に勝っても余計つけあがるだけだろうなって思い始めたから辞めようと思った

父さんから団体の楽しさを知れって言われたけど全くわからない」



「私も苦手かも……」


「瞬弥からのアドバイスなんだ

しばらく休めばって……今だいぶ気持ちは落ち着いてきてるかな

他の競技は合わせるとか連携とかあるけど、空手の場合はそれがないから」



「一対一だから?」


「うん」



「全日本の練習に参加するくらいだから大冴くんは練習相手も部活ではいないんじゃないの?」



「いない(笑)瞬弥の方が部員より強いし全国でも通用するレベルだ

毎日練習に付き合ってくれる、でも……」



飲み物をひと口飲んでまた話し出した。