次の日の放課後大冴が教室を出ると菜摘も出た。
帰り道はどうせ同じ方向だし、別におかしくはない
ローファーの音が聞こえないくらい離れて歩く
大冴はコンビニに入っていった。
どうしよう、このまま帰るべきなのかな
あっ……すぐ出てきて急いで隠れた。
手には小さなペットボトルが2本
家の方に歩き出した。
急いでまたついていく
家にそのまま帰るのかな?
菜摘の家の前を通り過ぎるとピタッと止まる
あっ……
大冴くんが振り向いた。
当然目が合い菜摘は反らせた。
「ストーカー」
「ち、違うよ、家に帰るだけだし」
急ぎ足で歩き家に入ろうと曲がると腕を掴まれた。
えっ!
そのまま引っ張られていく
少し歩くと小さな神社があり、階段を登った
本堂の奥には少し芝生があり大冴は腰をおろし、手を掴まれていた菜摘も隣に座った。
何も言わずにペットボトルを渡された。
私の為に買ってくれたんだ
「私が後ろにいる事知ってたの?」
「もちろん、コンビニに入った時に通り過ぎるかなと思ったけど、来なかったから何か言いたい事があるんだろうなって」
「部活に行ってないって聞いたから何かあったのかなって」
あ〜とまっすぐ前を向く