バタバタバタと久しぶりに階段を走る音
瞬弥くんが30分だけ話そうと部活帰りに寄ってくれて菜穂は外で話していたのだった。
今日はママがいたのでこら!菜穂と下から叫ばれている
久しぶりに勢いよくドアが開く
「菜摘!土曜日付き合って!」
「どこに?」
「え〜と、あれ?あれ?」
はぁ、相変わらずパニくると忘れる菜穂だ。
「落ち着いて思い出そうか(笑)」
「土曜日、12時、市民体育館だ」
「瞬弥くんの試合?」
「うん、見に来てもいいよって言ってくれた」
「たくさん瞬弥くんに声援があっても大丈夫?」
「大丈夫……正直部活って集中するから邪魔かなと思ってたの」
私達2人は部活をやっていないのでよくわからないけど
「友達に聞くと人によるみたいだね」
「うん、そしたら大冴くんと空手やってるから集中力もちゃんと切り替えできるって言われた」
「瞬弥くんもまだやってるんだね」
「あれ、知らないの?菜摘、今大冴くん部活行ってなくて瞬くんが相手してるんだよ」
「え?知らなかった、何で?」
「理由は知らないけど……じゃあ、土曜日付いてきてね」
菜穂は自分の部屋に戻った