「せーの、1、2……」



2年生の長縄飛びが始まった。



10分間の間に何回飛んでもいいルール




1番回数の多いものがクラスの回数となる。



女子が少ない菜摘達のクラスは真ん中を女子が飛ぶ作戦



体育委員に名乗り出なかっただけあってスポーツの得意な女子はあまりいない



練習でも20回前後くらいがよく飛べる方だった。



だから最後は疲れるからなるべく前半に集中しようと瞬弥が中心になって練習してきたが
最初から1桁でひっかかってしまう




「ちょっと休憩」



「瞬弥」


「息整えて」



大冴が瞬弥のところに行く。




「やっぱり女子がきつそうだな」



「残り5分まで休憩するか?」


瞬弥は考えているようで「潤、真ん中にこい」と声をかけた



「わかった」



「みんな、潤がリーダーだ、よく声を聞こう」



「顔あげていこう」



大冴がパンパンと手を叩いて激をとばす



「いけそうなら、潤が合図しろ」


「はい、1回集中」



「男子声出せよ」


「オー」

「せーの」



「…………48、49、50、51、52」

あ〜


残念そうな声