大冴は片手を菜摘のウエストに回したが、勢いが凄くてベッドから落ち後ろに倒れてしまった。
ドスン
ん?菜穂は天井を見上げた。
「お前……勢いつけすぎ、痛い」
ウエストに回していた手を頭に回してなでる
「昨日ごめんね」
大冴の胸で泣いている
「ん、いいから泣くのやめよう」
「だって……酷いこと言った、ごめんなさい嫌いにならないで」
昨日と同じことを言う…
「何でそんなに俺の前で泣くのさ」
「何で泣きたい時に現れるのよ」
「ひでぇ」
菜摘は顔だけ上げてメガネを取り涙を手で拭きまた胸に頭をつけた。
「私の勘違いだった、有里の事疑っちゃった、明日謝る」
「名前言っちゃってるけど、いいのか?」
「内緒でお願いします」
はぁと大冴は天井を見た。
「お前さ、髪切っただけで昨日の変わり方はないだろ」
「夏服にしただけだよ、後は真広さんにもらったセットの仕方とリップも貰った」
「スカートも短いし」
「暑いもん!」
「爪は?」
「磨いただけだよ」
「髪の毛を耳にかけながらソーセージ食うな」
「普通に食べるでしょ」
菜摘は両腕を大冴の頭の横に置いて上半身だけ上げた。