顔をあげると和田がいた。
「瞬弥くん、今日有里が補習らしくて、私が委員会でるから」
「ああ、放課後?OK」
ニコッと微笑んでくれた。
あれ?爪も何か塗ってるし、足ってこんなに見えてたっけ?
クルリと向きを変えてスカートも開き大冴は視線をそらす…
「いや〜菜摘ちゃん、夏服から化けたね〜
男子がめっちゃ朝から興奮してるわ、まあ俺はセクシーよりも可愛い方が好きだけどさ」
「スッキリしたような顔しやがって」
「当たり前じゃん、菜穂とやっと……」
「わーかってるから言わなくてもいい」
「大冴、人を好きになるのは自然なことだからな」
「ふん、偉そうに……」
放課後菜摘は体育委員会に出席していた。
「ねぇ、今日は何するの?」
宮下(みやした)くんに耳うちする
「私全然わからないけど大丈夫かな」
「大丈夫、座ってればいいはず」
めっちゃいい匂いだし、夏服はヤバいと潤は興奮していた。
3年生が前日の準備と当日の当番の確認を始めると
「城戸は?」と聞かれる。
「すみません、今日は代理で」
宮下くんが答えてくれる
「当日どこに動くかわかってるのか?」
菜摘をジロリと見下ろす
怖そうな3年生……宮下くんが怒られたのは多分この人なのね