「大冴くんがSNSやってるの意外だった」
「まあ、空手の普及の為かな」
「また、空手の為なの?疲れない?」
「たまーに(笑)でも空手は好きだから続けてる、これは本当」
「それならいいけど……あと」
「ん?」
「私と話してて疲れない?」
「別に……俺男子よりお前と話してると思う、クラスでも西と瞬弥しかほとんど話さないしな、自分から話題を振るのが苦手なんだよ」
「ふう……良かった」
菜摘は安心して下を向いた。
そんな気にする程かなと思いながら
大冴の指はまた菜摘の髪の毛を耳にかけた
菜摘は真っ赤になった。
実は髪の毛を伸ばしたままがいいと思ったのは大冴くんが触れてくれると思ったから
「大冴くん、それ嬉しいけど恥ずかしい」
真っ赤のまま大冴を見た。
大冴の手が顎に触れる
菜摘は目を瞑った
キスされそう……
顎を持たれるとそのまま横に向かされた
ほっぺ?
「俺ね、何かわかんないけど和田の横顔が綺麗っていつも思うんだよな」
え?
「だから髪の毛を耳にかけたくなる」
「そ、そうだったんだね」
勝手にキスなんて想像しちゃった、恥ずかしい……