「はい、もしもし!榎本総合病院救急科の本田です」
『もしもし、こちら救急隊の長本(ながもと)と言います。××高校にて女子生徒が一人アナフィラキシーショックを起こしました』
救急隊が告げたその高校は、姫香の通っている高校だ。嫌な予感を覚えつつ、桜士は患者の情報を聞く。
『アナフィラキシーショックを起こしたのは、黒田姫香さん十六歳です。全身に発疹ができ、嘔吐を繰り返しています』
「えっ……」
桜士の目が見開かれた。
数分後、ストレッチャーに乗せられた姫香が運ばれてくる。保健室の養護の先生が付き添っていた。
「姫香!大丈夫か!?」
庄司が駆け寄ると、全身に発疹ができ、真っ赤に顔を腫らした姫香がか細い声で「ママ」と呟く。パパと呼ばれなかったことにショックを受けた様子の庄司をヨハンが回収し、あの日のように桜士は一花と共に処置に当たった。
アドレナリンとエピペンを投与し、姫香の状態が落ち着いたところで桜士は養護の先生から話を聞くことにした。
『もしもし、こちら救急隊の長本(ながもと)と言います。××高校にて女子生徒が一人アナフィラキシーショックを起こしました』
救急隊が告げたその高校は、姫香の通っている高校だ。嫌な予感を覚えつつ、桜士は患者の情報を聞く。
『アナフィラキシーショックを起こしたのは、黒田姫香さん十六歳です。全身に発疹ができ、嘔吐を繰り返しています』
「えっ……」
桜士の目が見開かれた。
数分後、ストレッチャーに乗せられた姫香が運ばれてくる。保健室の養護の先生が付き添っていた。
「姫香!大丈夫か!?」
庄司が駆け寄ると、全身に発疹ができ、真っ赤に顔を腫らした姫香がか細い声で「ママ」と呟く。パパと呼ばれなかったことにショックを受けた様子の庄司をヨハンが回収し、あの日のように桜士は一花と共に処置に当たった。
アドレナリンとエピペンを投与し、姫香の状態が落ち着いたところで桜士は養護の先生から話を聞くことにした。