気の毒に。第一線を離れ、いっきに老化が進んだのね。

 頭の中が、お花畑になりつつあるみたい。

「ありがとうございます。背のことは、ずっと悩みのタネなのです。ちんちくりんは、どれだけがんばってもちんちくりんのままだと諦めておりました」

 周囲には、ヨルクの支持者が集まっている。

 みんながニヤニヤしている中、にこやかに応じた。

 拳をギュッと握りしめているラインハルトにさりげなく寄り添い、その拳をさすりつつ続ける。